64魂

ロクヨンだましい

機動戦士ガンダムSEED 第10話 分かたれた道

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人質作戦の余波

前回の最後で、フレイの父が乗ってきた先遣隊が全滅し
進退極まったアークエンジェルは 保護していたラクスを利用し、人質作戦に出ました。

アスラン
「救助した民間人を人質にとる・・ そんな卑怯者と戦うのがお前の正義か!?」
「彼女は助け出す。必ずな!」

ザフト側を撤退させるも、今回の出来事は アスランに強い怒りを残したようですね。

アークエンジェル側は・・ 前回の最後、ナタルの人質作戦により
マリューとナタルの関係がかなりギクシャクとしてしまいました。

マリューは憤りを引きずっているようですが
ナタルはあくまで冷静でいるようです。

帰還したキラは 人質作戦が行われたことについて
ムウラを問い詰めます。

キラ
「どういうことですか!? あの子を人質にとって、脅して!
 そうやって逃げるのが 地球軍ていう軍隊なんですか!」

ムウラは珍しく 厳しい目つきでキラを見て、
「そういう情けねぇことしか出来ねぇのは、俺達が弱いからだろ?
 俺にもお前にも、艦長や副長を非難する権利はねぇよ・・」

何も言い返せないキラ。
弱者は、弱者なりの戦い方をするしかないと ムウラは言ってるんですね。
その中で、苦渋の決断を 艦長や副長が迫られたという現実。

ただ、キラも なしくずし的にガンダムに乗る流れにされたりと
納得いかない面が大いにある中で それでもアスランのイージスをかなり抑えていただけに
あれで 弱さを指摘されるのは 酷かなとも思いました。

そういう個人の事情があるにせよ、現実として アークエンジェルを守れる力が
今の ムウラやキラには無かったという事や、
割と早々に撤退することになった自らへの自重も含んで
ムウラは 少しきびしめの言葉を使ったのでしょうね・・。


フレイの怒り

ショックで寝込んでいたフレイは目覚めるも 錯乱した状態。
大丈夫という言葉を掛けた、キラに対し 嘘つきだと責めます。

「大丈夫って言ったじゃない!僕達も行くから大丈夫だって!」
「なんでパパの船を守ってくれなかったの!?」

ミリアがキラも必死だったと、仲に入ろうとしますが
フレイは更に追い討ちをかける一言。

「あんた、自分もコーディネイターだからって 本気で戦ってないんでしょう!!」

すこし前に、トラブルがあり 一応の和解をしていたキラとフレイでしたが
フレイのコーディネイターに対する考えは変わっていないため
それが 最悪の形で再燃してしまいましたね。
フレイも父を亡くした直後だけに、この場面はどっちも辛いとしか言えませんね・・。


キラとラクス

フレイの言葉に 打ちひしがれたキラは
一人で、悲痛な声で泣きます。

しかし、そこにラクスがやってきて 悲しんでいるキラを心配します。
なぜここにいるのかというと、ハロが部屋のカギを開けて出てしまうから、とのこと。

ハロは何げに高性能なんですかね・・?

そこから キラはラクスに 悩みを打ち明けます。
本当は戦いたくないこと、アスランとも友達だから、ということ。

ラクスにとってはアスランは 婚約者であり、そこから話が広がっていきます。

ラクス
「優しいんですけども、とても無口な人。」 (アスランが)
「でも、このハロをくださいましたの!」
「私がとても気に入りましたと申し上げましたら、その次もまたハロを。」

別に今までのアスランを見るに無口ということは無かったんですが
ラクスにどう接したらいいのか、わからないということでしょうか。
それで、ハロが喜ばれたから それをずっと贈り続けると・・。
アスランは相当、不器用な人物なのかもしれません。

にしても、ハロがどんどん増えていくループに入ると
ハロ達は 動き回ったり、しゃべったりするので
段々大変なことになってきてそうです。
イメージ シーンも流れましたが これはちょっと笑えてきますね。

キラ 「・・そっかぁ、相変わらずなんだな、アスラン。
     僕のトリィも彼が作ってくれたものなんです」

キラとラクスは アスランという共通する親しい人物の存在もあり
いい雰囲気での会話シーンとなっていましたね。


疑心暗鬼のカズイ

キラとラクスの会話を 学生クルーの一人、カズィが聞いていたようです。
学生クルー達がいる部屋に 戻ってくるカズイ。

学生クルー達は フレイの言っていた
キラはコーディネイターだから本気で戦っていない~
・・という言葉に否定的ではあったようですが、

カズイ
 「・・でも、ほんとにそうかな・・・」
「取られちゃった、あのモビルスーツ・・
 イージスってのに乗ってんの、キラの昔の友達らしいよ。
「さっき、あのコーディネイターの女の子と
話してるの聞いたんだ。仲の良かった奴だって」

カズイの話に かなり驚いた様子の学生クルー達。
このままでは なんか疑心暗鬼が
全体に広がっていきそうな 雰囲気もありましたね。

そりゃあ 親友を、100% 敵としてみれるかというと 難しいでしょうが
キラが アークエンジェルを守ろうとして 命がけだったのは
視聴者側としては 見てて分かっていますから、やるせないところです・・。


キラの決意

自室にて、ラクスとの話を思い出していたキラは
やはり現在の人質作戦は 間違っている!と思ったのか、
夜にラクスの部屋へやってきて、連れ出そうとします。

ラクスを ザフト側に連れて行こうとしているようですが
すぐに友達らに見つかってしまいます。

キラ 「黙って行かせてくれ。サイ達を巻き込みたくない。
    ・・僕は嫌なんだ!こんなの!
サイ 「まぁ・・女の子を人質に取るなんて、本来、悪役のやるこったしな。」

なんと、サイ達は 止めるどころか逆に協力してくれるようです。
その後の ラクス着替えシーンでは 予想外のセクシーショットもありました。

ストライクに乗り込んだキラとラクスを 見送るサイ達。

サイ 「お前はちゃんと帰ってくるよな!?俺達んところに!
キラ 「・・必ずね。・・約束する」

キラ 「ハッチ開放します。退避して下さい!」
サイ 「きっとだぞ!キラ!俺はお前を信じてる!」

カズイの言葉で おそらく少しは サイ達など ほかの学生クルーらにも
疑心暗鬼的な感情が生まれても しょうがなかったと思うのですが
自分達がリスクを背負ってまでも キラに協力し
快く送り出してくれるのは やはりキラを信じているからこその行動という感じがしますね。

サイ側のリスクという点については、単に脱走に協力した事への罰もあるでしょうが
ここで、キラが戻らず ザフトにストライクが渡ったら
アークエンジェル側としては 戦力の大半を失ってしまうんですよね。

つまり クルー達の命にも直結する問題なので そのサイ達の事情を考えたら
この場面、よくキラを信じて、送り出せたな~・・という気持ちになりますね。

ブリッジでも ようやく異変に気づきましたが・・

マリュー 「どうしたの?」 ナタル 「ストライク!何をしている!?キラ・ヤマト!」
ムウラ 「ボウズが嬢ちゃんを連れ出したんだよ!・・駄目だ!もうエアロック開けられちまった」

時すでに遅く キラは出発します。

キラ 「行きます。掴まってて下さい」
ハロ 「オマエモナー」


ザフト側の動き

ザフト側の描写としては、今回 あまりありませんでした。

ラクスがアークエンエjルにいるので 手出しが出来ない・・という話と

クルーゼがシャワーをあびた後のシーンにて
なにか 自分の手を見ているシーンがあり、 そこは ちょっと意味深に思えましたね。

結局、クルーゼ隊側としては ラクスが人質にとられ
手をこまねいているうちに アークエンジェルを無断出撃したキラからの連絡が入ります。

キラ
「こちら地球連合軍、アークエンジェル所属のモビルスーツ、ストライク!」
「ラクス・クラインを同行、引き渡す!」
「ただし!ナスカ級は艦を停止!」
「イージスのパイロットが、単独で来ることが条件だ。」
「この条件が破られた場合、彼女の命は・・保証しない・・」

キラからの通信に対し、クルーゼはその条件を承諾します。

クルーゼ
「チャンスであることも確かさ。…ふふ…向こうのパイロットもまだ幼いようだな」
「艦を停め、私のシグーを用意しろ!アデス」


アークエンジェル側の動き

クルーゼ艦の動きに反応し、チャンスと見たナタル。

ナタル 「艦長!あれが勝手に言ってることです!攻撃を!」
ムウラ 「んなことしたらっ!今度はストライクがこっちを撃ってくるぜ?」
ナタル 「うっ・・」  ムウラ 「多分な」  

この状況だと、キラは確かに やりかねない感じもしますね。
もはや無断出撃という一線を超えているので、
致命傷に至らないぐらいの 攻撃はしてくる気もします・。

にしても、ムウラとマリューは なんだか息が合っている様子ですね。
とうか、ナタルが浮いてしまっているだけのかもしれませんが。


決別

アスランのイージスと接触したキラ。

ラクス
「いろいろとありがとう。キラ」
アスラン 
「キラ!お前も一緒に来い!」
「お前が地球軍に居る理由がどこにある!?」

キラ 「僕だって・・君となんて戦いたくない・・」
    「でも・・あの船には守りたい人達が・・友達が居るんだ!」
アスラン 「くっ・・ ・・・ならば仕方ない・・・次に戦うときは・・俺がお前を討つ!」
キラ 「・・僕もだ・・・」

コーディネイターだから裏切りものとして見られ、命がけで戦っても
本気だとは見られない、数々の悔しい思いをしてきたキラですが
それでも、守りたい友達が居るんだ~というのは グッと来ましたね・・。

普通そんなことがあれば じゃあ親友のいるザフトへ・・と思っても
全然不思議じゃないところですからね。
サイが信じてキラを 送り出してくれたのも
あったのかもしれませんが・・。

やはりアスラン相手だから 鬼になりきれないところはあっても
仲間を守りたい気持ちは本当だという事が証明されたシーンでもありました。

なお、このシーンのキラは 節々で少し寂しそうに見えましたね。
辛い状況の中で 心を和らげてくれていたラクスとの別れということで
無理もないように思えました。


ラクスの停戦要請

ここで、機を見計らっていたクルーゼが仕掛けてきます。
ムウラも やはりこうなったか!という事で、即座に対応。

戦闘が始まると思ったその瞬間、

ラクス
「止めて下さい。追悼慰霊団代表の私の居る場所を、戦場にするおつもりですか?」
「そんなことは許しません!すぐに戦闘行動を中止して下さい!」

ラクスが毅然とした口調で 戦闘停止を要請します。

クルーゼ
「ちっ、困ったお嬢様だ!・・・了解しました。ラクス・クライン」

ハロ みとめたくない!みとめたくなーい!

ムウラ 「とんでもねぇお姫様だったなぁ・ ・・・あ?・・どうした?」
キラ 「いえ・・なんでもありません・・」

この場面で キラは静かに泣いていました。
自分を理解してくれたラクス、親友のアスラン、
その、2人の人物と 敵味方として 完全に分かたれてしまった事への
悲しさだったのでしょうか・・?

なお、フレイは 「・・このままには・・しないわ・・」
と、意味ありげなことを つぶやきます。


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