機動戦士ガンダムSEED 第11話 目覚める刃
擬似軍事法廷
前回は、無断出撃したキラが 人質となっていたラクスを
ザフトに返還するところまでの話でした。
結果オーライとは なった出来事でしたが
アークエンジェルの一室にて キラが艦内裁判?に掛けられています。
ナタルが検察官役、ムウラが弁護士役、マリューが裁判長役のようです。
ナタルと ムウラがしばらく論戦を交わしたあと、マリューがキラに質問。
マリュー 「何故あのような勝手なことを?」
キラ 「・・人質にするために助けたわけじゃありませんから・・」
ムウラ 「そうだよなぁ。するなら彼女だよなぁ」
ムウラは 相変わらずの軽いノリで キラを茶化しています。
ほんとに 良い、ムードメーカーですね~。
マリュー
「キラ・ヤマトの行動は、軍法第3条B項に違反、第10条F項に違反、
第13条3項に抵触するものであり、当法廷は同人を銃殺刑とします」
まさかの銃殺という宣告に、キラは衝撃を受けます。
マリュー
「・・しかし、これはあくまで軍事法廷でのことであり、
同法廷は、民間人を裁く権限を持ち得ません。
キラ・ヤマトには今後、熟慮した行動を求めるものとし、これにて本法廷を閉廷します」
状況が良くわからない様子のキラに ムウラは、
「要するに、もう勝手なことはするな、ってことさ」 と告げます。
キラへ注意を促すため、本来ならこうなるんだよ?
という事を知らせるための 擬似法廷という場面でしたが
マリューがマジ顔で 銃殺刑~と宣告する所は 見ている側としても かなり怖かったですね。
なお 命令違反について、マリューとムウラは わりと寛容そうでしたが、
ナタルだけ これでは甘い・・ と、不満に思っているような
表情をしていたので 見解がかなり違うようですね。
まぁ、考えてみれば キラに重罪を科して パイロットでなくなった場合
アークエンジェルの戦力的に 非常に問題があるので
現実的には 厳重注意ぐらいが せいぜいなのかもしれません。
怒られてしまったサイ達
茶番法廷を終えて、サイ・ミリア達と対面するキラ。
サイらは、罰則としてトイレ掃除一週間となっているようです。
ミリアリア
「私達、マードック軍曹に凄く怒られたの。お前達は危険て言葉すら知っちゃいねぇのかぁ!って」
謝罪して手伝いを申し出るキラに、いや大丈夫~とサイ。
サイ
「カズイがさぁ。お前とあの女の子の話聞いたって」
「あのイージスに乗ってんの、友達なんだってな」
「正直言うと、少し心配だったんだ」
「でもよかった。お前、ちゃんと帰ってきたもんな!」
そういった会話をして サイとミリアらは掃除作業に戻ります。
ミリアの去り際、ウィンクをしていったのが 可愛かったですね。
そして、この時の会話をフレイも 物陰から聞いていて 驚いたような表情でした。
非常に不安定になっているフレイですが、この会話を聞いたことで
いったいどういう心境の変化があったのか、気になるところです。
アスランとラクス
クルーゼ隊側では・・
時間の関係で作戦遂行に 難色を示すニコルに
イザークは 臆病者~などと辛らつな言葉を投げかけます。
あいかわらず、なんだかギスギスとしていますね。
アスランとラクスの会話シーンもありました。
固い感じの様子だけども、ともかくはラクスのことを気遣うアスラン。
ラクス 「私は元気ですわ。あちらの船でも、貴方のお友達が良くしてくださいましたし」
キラ様はとても優しい方ですのね。そして、とても強い方」
・・と、ラクスがキラの事を口に出すと
アスランは 口調を荒げます。
アスラン
「あいつはバカです!軍人じゃないって言ってたくせに・・まだあんなものに・・」
あいつは利用されてるだけなんだ!友達とかなんとか・・
あいつの両親は、ナチュラルだから・・だから・・」
ラクス 「貴方と戦いたくないと、おしゃっていましたわ」
アスラン 「僕だってそうです!誰があいつと…」
(中略)
ラクス 「辛そうなお顔ばかりですのね。この頃の貴方は・・」
アスラン 「ニコニコ笑って戦争は出来ませんよ」 (暗い表情で)
キラへの不満、心配する気持ちを 吐露するアスラン。
途中、ラクスは アスランを なだめようと、顔を触ろうとしますが
アスランは そこから顔を背ける場面もありました。
せっかくの婚約者同士の時間でしたが、多少すれちがい気味・・?
なんか、いまのアスランは、キラのことで とにかく余裕が無いという印象でしたね。
ただ、アスランとキラ どちらも辛い状況ではあるのでしょうが
アスランとキラの ラクスへの対応が けっこう対照的だったような気はしますね。
ラクスの前でも キラの事で悩んでいるためか そっちに気をとられている感じのアスラン。
それに対し、アスランやフレイとのことで、追い詰められながらも
ラクスの いたわりの言葉を素直に受け止めていた印象のキラ。
まぁ、一言でいうなら アスランはとにかく不器用 すぎるということでしょうか・・?
キラとフレイが今度こそ和解?
アークエンエンジェルのブリッジ内。
マリューがナタルに対して 少し睨むシーンがありました。
クルーゼ隊だけじゃなくて、こっちでもギスギス・・?
いっぽう、友軍艦隊との合流が近づいてるようで
カズイは 軍を抜けられる期待をしているようです。
・・と同時に キラのことも心配はしている模様。
カズイ
「キラはどうなるんだろう?降りられんのかな?あれだけいろんなことやっちゃってさ。」
フレイがキラに謝罪する場面もありました。
フレイ
「あの時は私・・パニックになっちゃって。
凄い酷いこと言っちゃった…本当にごめんなさい」
「貴方は一生懸命戦って、私達を守ってくれたのに・・私・・」
「私にもちゃんと分かってるの!貴方は頑張ってくれてるって・・なのに・・」
キラ 「あぁ・・ありがとう・・フレイ・・僕の方こそ、お父さん守れなくて・・」
フレイ 「戦争って嫌よね・・・早く終わればいいのに」 サイ「・・?」
一見すると、これで本当に 二人が和解できたようにも見えましたが
前回の最後に フレイがつぶやいていた 「このままには・・しないわ」
という言葉が なんか引っかかってしまうところですね。
サイも なんらかの違和感を感じ取っていたみたいですが。
フレイの異変
ブリッツ、バスター、デュエルの3機が
接近してきたことにより 戦闘配備がされます。
アークエンエジェルでは 小さな女の子、エルが戦闘開始を伝えます。
エル 「戦争よーっ また戦争よーっ!」
ここでキラとぶつかってしまい、心配するキラ。フレイもやってきます。
フレイ 「ごめんね、お兄ちゃん急いでたから・・」
「また戦争だけど、大丈夫。このお兄ちゃんが戦って、守ってくれるからね」
エル 「ほんと?」 フレイ 「うん。悪い奴はみ~んなやっつけてくれるから。」
・・とここまでは いいお姉さん的なやりとりでしたが・・
フレイ 「そうよ・・みーんなやっつけてもらわなくっちゃ・・」
・・とつぶやいて 握っていたエルの手を強く握ります。
驚いて 逃げていくエル。
明らかにフレイの異変が見てとれるシーンでしたね。
いまのところ分かるのは ザフト側への憎しみ、でしょうか。
ただ、それだけではなく 何かを考えているという雰囲気はありますね。
互角の戦い
戦闘が開始され、エールストライクガンダム、メビウスゼロが出撃。
しかし、いきなり いきなりアークエンジェルが被弾。
ザフト側は 機体で 戦艦の射線を隠すという高等テクニックを使った模様。
ニコルのブリッツガンダムは ミラージュコロイド(透明化)し
アークエンジェルを翻弄しようとするも ナタルが見事な対応を見せ、切り抜けます。
ニコル 「元々そちらの物でしたっけねぇ。弱点もよく御存知だ!」
キラのストライクと デュエルのイザークが、
ムウラと ディアッカのバスターが交戦という状況。
この2グループは ほぼ互角な状況ですね。
ただ、メビウスゼロは バスターガンダムに対しては少し火力不足気味でしょうか・・?
キラ覚醒
アークエンジェルは 敵の攻撃をかなり回避はしていましたが
だんだん被弾がかさんでいき、ダメージが蓄積。
そして、とうとうブリッツに取り付かれてしまい、攻撃を受け続ける事になります。
その事を伝えられたキラは フレイの父、ジョージの艦が爆発したシーンや
さきほどの フレイ、エルとのやりとりを思い出します。
(キラの回想)
フレイ 「また戦争だけど大丈夫。このお兄ちゃんが戦って、守ってくれるからね。」
エル 「ほんと?」
ここ種が割れるような演出が入り、キラが初覚醒!
キラ 「アークエンジュエルは、沈めさせやしない!」
そこからは キラのストライクが いきなり動きが素早くなり、
ニコル、イザーク を圧倒し、アークエンジェルを危機から救います。
今までのキラの戦いというと、健闘はしていても
なんとか耐え忍ぶシーンが多く スカッとするような強さを
見せてくれたのは 今回が初だった気がしましたね。
覚醒演出、そしてその後の 戦闘シーンは、BGMも相まって とても良かったです。
あまりの強さに ニコルやイザークがちょっと気の毒になってしまうほどでした。
イザークに関しては 顔に傷も負ってしまったようですが
コクピットが大爆発しなかっただけ、まだ運が良かったのかもしれませんね・・。
ザフト撤退後、大活躍のキラを ねぎらうムウラですが
なんらかのキラの 変化があることを感じ取ったようです。
最後は アークエンジェル内 にて
フレイがまた不穏な事を呟いていました。
いったい、どうしてしまったのでしょうか。